宅急便 [ひとりごと]
以前ウチの事務仕事していただいた女性から
ある日、宅急便で荷物が届きました。
私の妊娠検査器を買ってきてくれた女性です。
子持ちの方と30代半ばで結婚され 10歳の子を育て上げ自分の子はいません。
初めの頃、私のことを少し警戒している様子でしたが、
約5年の間にすっかり私のことを理解してくれて 、タイプ・生き方は違うけれど
私達は何でも話す仲になっていました。
子供が、お腹にいる時から私のお腹をさすったり、
産後3ヶ月からは仕事復帰したので
それから1歳半まで ご夫婦でベビーシッターしてもらってた チビ旦那の”バァバ”です。
勿論それなりの報酬は渡してはいましたが・・・(ジィジに)
ご主人は一緒になった頃から決まった仕事はせず 今でいうフリーターですか・・・。
正直私の余り好きではないタイプの人で、 必然的に生活は楽ではなく
彼女は、いつも2つくらい仕事を掛け持ちでしていました。
チビの送り迎えは”ジィジ”(ご主人)
バァバは、私よりも一回り上の同じ干支。
渡米した時にも私たちが心配で
長年かけていた年金保険を解約してまで会いに来てくれました。
余程、気になっていたんでしょうね・・・。
一度彼女に尋ねたことがありました。
「もしかしてチビを自分が産んだ気になってる?」
「^^ そう、そう♪」
その頃は渡米し、レストランをオープンしていたので何処にも観光も連れて行けず、
1ヶ月間ウチにいたのですが・・・(-_-;)
私としてもそれが凄く心残りになりました。
今回の荷物は、
渡米前に彼女が何かあった時のためにと置いてた事務用品や住所録。
これは私が頼んだのではなく彼女が、もしもを考えて保管してくれていたのです。
大きめのミカン箱くらいの箱を開けると、
事務用品、住所録、他に使っていない収益帳や便箋、
私の使っていた小筆まで入っていました。
他には、子供の好きなお菓子が数種類、知人から貰ったという昆布、
手紙の入った大き目の封筒。
封筒の中には、商売で顧客振込み専用に使っていた通帳と印鑑。
どういう訳か・・・古いものと繰り越して新しく書き換えた通帳。
・・・・新しい通帳の中を開けると・・・
私は目を疑いました。
平成9年4月から毎月1000円つづ入金が(・・”)・・・
10年間です、彼女はチビのために少ない収入の中から
貯金してくれてた。。。
胸が締め付けられる思いでした。
平成9年3月は私達が渡米した時です、 次の月から今までです。
手紙には短く、
「チビ旦那に使ってください。中学になれば入り用も増えます。
少ないですが、足しになれば嬉しいです。」
思わず涙が・・・。
ここまで心配していてくれたんだ・・・。
10年は長いですよ・・・。
使える訳がありません。。。
バァバには本当の子がいないので、
子供には1~2ヶ月に一回 は電話はさせていましたが、
もう丸7年は会っていません。
私も、もっと頑張らねば・・・ 会いに行くまで待っててねっ。
・・・・そう思っていましたが、昨年ジィジが亡くなり、
亡くなって半年後に知りました、、、。心配かけたくないと連絡しなかったそうです、。
それを知り何があっても行かなければと思い、
一人になり傷心しきっているであろうバァバに会いに行きました。
行って本当に良かったです、、、何よりも嬉しいと万遍の笑顔と涙で迎えてくれました^^
冷たい身内以上の、心と心の付き合いです、、、。
・・・私に甲斐性がもっとあったら、、、なんて自分の不甲斐なさが悔しいデス(-_-;)
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